2021/09/20

信級日記 令和3年 春 vol.74

 2021年4月27日

5:00 起床。心ちゃんの家へ。登り窯の本番の撮影。

天気も良さそう。初めて見る登り窯の本番。ワクワクする。

心ちゃんはキビキビと準備をしている。






焚き口の前に立ち、祝詞を読み上げる心ちゃん。いい顔しているなあ。

火の神様に挨拶をしているようで、私もなんだかてとも厳かな気持ちになる。

そして私は、裏の滝を見に行く。秋とはまた違った感じ。少し撮影をする。

心ちゃんの家に戻ると、高桑さんが二人分のお弁当を持ってきてくれていた。

ありがたい。


一朗さんもやってきた。窯の周りに座ってみんなでおしゃべり。

一朗さんは耳が遠いこともあって、人の言うことはあんまり聞かずに自分の喋りたいことを大きな声で喋る。

心ちゃんは仕事の手を休めずに聞いている。

そんな一朗さんを高桑さんは時にピシッと注意したり、うんうん聞いたりと、さすがだった。

私は撮影しながら感心していた。


心ちゃんはどんどん薪をくべ、窯の温度を上げてゆく。

窯の横に座って、ギターを弾いて歌ったり。

14:00くらいまでしっかり撮影。

まだまだ続くので、私は一旦休憩。

さぎり荘で温泉に入り、休憩室で寝転がる。

そして新町へ出て、給油。尾澤酒造に寄り、日本酒を買う。

杜氏のみゆきさんがお店にいらして、ひとしきりおしゃべり。

酒造りも大変な状況とのこと。


柳久保に戻る。

高桑さんが夕食を作っていてくれた。

カレー、煮物、青菜のおひたし。

いただいて、夜の撮影に備えて仮眠をとる。

21:30 再び心ちゃんの家へ。

途中、ジジの炭焼き小屋から心ちゃんの窯の火が見える。

炭焼きの煙や焼き物の火や煙が立ち上っていると

信級が生きているって感じがする。

順調に窯の温度を上げていっていい感じのようだ。

薪をくべると途端にうわーと煙が立ち上り、炎が大きくなる。

心ちゃんは常に炎の感じ、温度などをチェックしている。

そして何か気づいたことがあると、すぐにメモ。


満月。無風。

カエルの鳴き声。


窯の中に塩を投げ込んだ。

炎が黄緑色になる。

火は見ていて飽きない。


徐々に火を小さくしていき、3日後くらいに中の器を取り出すとのこと。

心ちゃん、早朝から窯につきっきりで相当疲れているはずだ。

でもいいものできそうで、ワクワクもしている。


1:00 帰宅してバタンキュー。


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