2022/02/01

信級日記 令和3年秋 vol.109



2021年11月14日 晴天。

9:30 明石家へ。新しい家で記念撮影。

すっかり信級の住人になった明石家。

そしてよし子さんの家へ、ご挨拶。

これから孫が来るとのことで、ウキウキしていた。

清誠さんの家へ。

「こんにちはー」と言っても反応ない。

テレビの音は聞こえてくるので、玄関を開けた。

それでも反応ないので茶の間のドアを開けた。

すぐそこにいるのに気がついてくれない。

何回か叫んでようやく気がついてもらえた。

記念撮影をおっけいしてくれたので早速玄関前で撮影。

小一時間くらいおしゃべりをした。


家の前の畑で石をとっていたさだ子さんにご挨拶。


かたつむり食堂へ。

昼ごはん。

高桑さんも手伝いに来ていた。


宮平のカツミさんの家へ記念撮影のお願いに行ったが留守だった。

残念。

14:30 植野家へ。記念撮影。

子供らの習い事あったりしてやっと最終日に撮影できてよかった。

イウラちゃんもいっちゃんと植野家にやってきた。

兼備さん、喜美枝さんも畑仕事をやりに出てきた。



子供らは道でサッカーボールを蹴って遊び、大人たちはおしゃべりしていた。

老夫婦は畑仕事。


なんかいい風景だなあと思い、

私は石仏めぐりの山道を少し登り、

ロングで撮影を始めた。


遊ぶ子供の声。

畑仕事をする兼備さんご夫婦。

悦子さんも通りかかってかおりさんやイウラちゃんと立ち話を始めたり、

岩下の日常。


今度は山道を降りて近くで撮影。

仕事を終えて帰る時、

「明日帰るのかい。寂しくなるね。またいつでも寄ってお茶でも飲んでいって」

と喜美枝さんが声をかけてくれた。


私はとてもとても嬉しかった。


そしてさぎり荘で風呂に入った。

体は疲れているけど、いい疲れだ。

それよりも充実感の方が優っていた。


柳久保に帰ると、西川一家も来て最後の晩餐。

これから信級でやりたいことなどを大いに語った。

いい夜だった。


2週間、素晴らしい撮影ができて本当に嬉しい。

関わってくれた皆さんに感謝。

目一杯やり切った充実感を感じながら信級を後にした。

今回が最後の撮影と思ってやったが、

まだ一度も撮ってない春のお祭りを

もし開催するのであれば撮りに来たいと思った。




信級日記 令和3年秋 vol.108



2021年11月13日 

快晴。

朝、高桑家の記念撮影。

のぞむさん、にじ、はれも一緒に。


10:30 出発。川名の和正さんの家へ。

ちょうど弟さんが家から出てきたところで、少し立ち話。

黒猫が家の方から歩いてきた。

痩せてはいないが野良猫で、最近この辺りにいるそうだ。

猫を撮っていたら和正さんが出てきた。

早速玄関で記念撮影。

すると黒猫も和正さんの足元に寝そべった。

最近よく来るから餌をあげてるそうだ。

和正さんが餌あげてるなら安心。よかったね、黒猫ちゃん。


そして信級を描いた屏風絵を改めて撮影させていただく。

このお祭りの描いた信級が本当になんともいい。

昔はこんなふうに下から神輿を担いでみんなで神社まで担ぎ上げていた。

活気ある信級を想像できる。


小学校側からの本鹿谷、長者山側の本鹿谷、もう一つ柳久保も製作中だ。

二階で今、昔の写真を見ながら下書きをしているところも見せてくれた。

屏風は古道具屋で買ってくるのだそう。

これを完成させなきゃ死ねないと和正さんは言った。

完成したら見に来るねと約束をした。


和正さんの絵は細部が本当に素晴らしい。


お昼になった。

私はかたつむり食堂に食べに行くというと、和正さんも俺も行くわと言った。

食堂に行くと河川工事の人たち、ひろしさんもきていた。

高桑さん、きどちゃんも手伝いに入っていた。

定食は猪のカツがメインのおかずだった。


純子さんの都合が悪く、今晩の営業はやめになったとのこと。


午後は記念写真の撮影に出発。


まずチカラさんの家へ。

「こんにちはー!」と叫ぶがなかなか出てこない。

お昼寝中だったようだ。

起きてきてくれて記念撮影の趣旨を伝えると快くおっけいしてくれた。

玄関の前で撮影。

ちからさんと話すのはほぼ初めて。

いつも畑で働いている姿を通りすがりでよく見かけていた。

がっちりした体になんともいいお顔をしている人だ。

話すうちに少しずつ打ち解けてきた。

吊るした干し柿を見せてくれたり、家の脇の湧水の説明をしてくれたり。

もっと話したいなあと思った。

そして隣の窪田さんの家へ。

撮影を嫌がっていた奥さんも呼んできてくれて、ご夫婦で撮影した。

窪田さんはほんと元気がいい。

そしていしやさんの家へ。

すえこさん、息子の富郎さんと二人で玄関と縁側で撮影。

そして縁側でお茶とお菓子をご馳走になる。

すえこさんはいつも畑で働いている姿を見かけていた。

このお二人とこうしてお話しするのもはぼ初めてだった。

「息子が私に畑を好きにやらせてくれているんだ」

とすえこさんは言った。

お互いを思い合う仲のいい親子だなあと思った。

家の前の畑から大根と青梗菜をいただいた。

ありがたい。

またお話を聞きに来たい。

それから、加藤家へ。

玄関前にて加藤さん、メリーさん、きゅうちゃん、猫ちゃんで撮影。

なんか絵になるなあ。


かたつむりへ。

イウラちゃん、いっちゃん、吉澤よしおさん、石坂さん、きどちゃんがいた。

「今日イチローさん誘ったけどくるかなあ」

と私がいうと、

「いしやさんのまき小屋でさっきイチローが心一朗と話してたぞ」

と石坂さん。

「じゃあ、もうすぐ来るね。」

「しばらく会ってないから会いたいなあ」

ときどちゃん。

みんなでイチローさんを待っていた。

5時過ぎてもこなかった。

「きっと気が変わってくるのやめたんだろう」

ということで解散。

私はさぎり荘で風呂に入り食堂で晩御飯を食べた。

高桑さんから、電話が来た。

「イチローさんがかたつむりに行ったけど

監督がいないってうちに電話かかって来たよ」と。

食べ終わってイチローさんの家に行く。

「上がってけ」とイチローさん。

薪ストーブをガンガンに焚いて暑いくらいの家の中で

しばらくおしゃべり。


20:30 お暇して柳久保に帰る。

今日も充実した1日だった。



2022/01/30

信級日記 令和3年秋 vol.107


 2021年11月12日

雨が降っている。

9:30 撮影の支度をして出発。

境の心ちゃんの家で記念撮影。

雨が弱まるのを待って記念撮影。

ほぼ雨は止んだ。


隣の平林久さんの姿が見えたので、記念撮影をお願いしたら快くおっけいしてくれた。

久さんは関東にお住まいだが、春から秋までは信級で畑仕事をやったり田舎暮らしを楽しんでいる。奥さんは岩下の悦子さんの妹さん。

この生活スタイルも、もう今年で最後にするそうだ。

畑仕事も草取りが大変で、年々体がキツくなってきたそうだ。


ここは陽が翳るのが早いので先に記念撮影をする。

そして玄関脇のテーブルで自慢のコーヒーをご馳走になる。


この家は明治37年に建てたそうだ。

「家は古いけど結構太い柱があるんだよ。」

と、言って家の中を見せてくれた。

2階は直してあったりしてまだまだ住めそう。

それから家の脇に小さな溜池があって、

ここに流れてくる水がとても美味しいそうだ。

信級の中でも一番美味しい水とのこと。

少し飲んでみたら、ほんと美味しい。まろい。

すると、道を挟んだ隣のイチローさんが何やら写真をもってやってきた。

玄関脇の椅子に座り自分が撮った写真を久さんに見せ始めた。

「これは何撮ってるのかわからんなあ。」

久さんもはっきり言う。


昔は久さんの家の前にイチローさんの家があったそうだ。

子供の頃からの付き合いなんだなあ。


久さんからおでんと茗荷をいただく。

そしてイチローさんの記念撮影。

「俺は 撮られるのは好きじゃない」

とずっと言っていたけど、

いいよと言ってくれて嬉しかった。

自慢の薪の前で写真を撮った。


そして明日のかたつむり食堂に誘った。

「純子と喧嘩してるから行かねー」

とイチローさんは言った。

岩下の西川家へ。

西川さん、まよちゃん、心ちゃんの3人で。

いい笑顔だった。

そして家の中に入ってコーヒーをご馳走になる。

久しぶりにゆっくり話す。

まよちゃんとも初めて話した。


陽も落ちてきたので、お暇してさぎり荘へ。

体が冷えたのであったまった。

温泉が近くにあるってありがたいことだとしみじみ思う。


月が綺麗だったので、信級に戻る。

イナバの炭焼小屋から月の撮影。


窪田さんに電話して記念撮影の日にちを決めた。


柳久保に帰る。


夕食。ご飯、青梗菜と豚肉の炒め物、春菊の胡麻和え。


風呂の後の月の撮影はやめた方がよかったと反省。

無理はよくない。暗くなったら撮影やめよう。

と自分に言い聞かせる。

もう少しなんだから体調を崩さないように気をつけなくてはいけない。



信級日記 令和3年秋 vol.106

2021年11月11日 

晴れ。

昨晩ウィスキーを飲んだけど、何も残っておらず調子良し。

朝風呂に入る。

朝ってなんでこんなに気持ちいいのだろう。


8:30 朝食。

今後のことを少し相談する。

編集は私がやるのだけど、あらかた進んだら

編集専門の人についてもらって一緒にやりたいんだけど、紹介してもらえませんかと。

今回は頑張って1時間半くらいの尺にしたいと思っている。

その方がいいねと柳屋さんも言ってくれた。

そうすればデータのやり取りとかコピーとか、

前回私が悪戦苦闘したことをやってもらえるそうなのだ。

ああ、それを自分でやらなくていいだけで気が楽になった。


10:00 チェックアウト。バスの時間までまだあるので、休み処でゴロゴロする。

そして信州新町のバス停まで送る。

大きなスーツケースと大きなザックを背負ってきてくれたんだなあ。本当にありがたい。

東京に帰ってすぐ仕事だそうだ。


帰る途中、玉井さんの家に寄った。

久しぶりにお会いしたけど、相変わらず元気で美しい玉井さんだった。

土間がまた素敵になっていた。そこでお茶をいただきながらおしゃべり。


しばらくすると、浅野さんが炭盆をもってやってきた。

玉井さんの家でも炭盆を販売しているのだ。

これから家族で浅野さんの実家とゆみこさんの実家に行き、

さっちゃんのお披露目にいくそうだ。コロナまだ会っていないのだそうだ。


そして信級に戻る。

イシヤさんの家へ。

記念撮影の日にちの相談する。13日に決まった。


川名の和正さんの家へ。

屏風絵を見せていただく。

かたつむり食堂でいつも見ていたが、

本物を見せてもらった。

お祭りのだし、子供ら、建物の細部の描写が私は大好き。

和正さんの信級への溢れる愛が感じられる。

そして居間のコタツでお茶をご馳走になる。

いろんな話をした。

今回の撮影の様子などを話すと、和正さんはとても喜んでいた。

祭りもなくなり人と集まることも少なくなって寂しい思いをしているんだなあと実感した。

小学校の横で作っているエゴマをオイルにしたものを1本いただく。

今年はあまり量が取れなかったそうだ。


そして柳久保に戻る。

洗濯をする。



2022/01/29

信級日記 令和3年秋 vol.105



2021年11月10日

昨日の雨が嘘のように太陽の光が降り注ぐ。

今日は私の撮影。

10ヶ所以上で撮影予定だ。

昨晩はどう撮るか、シュミレーションをして頭が冴えてしまいあまり眠れなかった。

最終的には、感謝をもってみんなでやろうってことを思った。

9:30 浅野家に全員揃う。

心ちゃんの着物姿がカッコイイ。

植野くんは今日は白っぽい衣装。

浅野さんは隣の加藤さんに衣装を一式貸してもらったそうだ。

上下ともカナタの服。これが結構似合っていた。

浅野さんのこういう姿は初めて見るので新鮮だった。


今日の撮影の大まかな流れを話し、いざ出発。

植野くんの軽トラにみんなで乗り込む。

河川の工事をしていて音がするのが少し残念だか仕方ない。

まずは宮平へ。ひろしさんのお墓の隣の絶景ポイントで。

「スタート!」

心ちゃんが倒木の上に乗って笛を吹く。

信級の谷に笛の音が響き渡るようで気持ちがいい。

植野くんが下の方から踊りながら上がってくる。

浅野さんが右から入ってくる。

信級の本鹿谷をバックに。

引き、ヨリ、色々撮る。

「カットー!」

今回は何ヶ所も撮るところがあるので

短めにぱっぱとなんテイクが撮っていく。


ひろしさんの家の前にて。

心ちゃんの笛で植野くんの場踊りをメインで撮る。

高い場所で踊っている感じで。


赤い屋根の家の崖の上で。

岩本の山バックで、心ちゃんの笛を吹く姿。

山を眺める浅野さんと植野くん。

3人ともだんだん乗ってきてる感じ。


當信神社にて。

石段の上の方で笛を吹く心ちゃん。

やはり着物と神社はよく似合う。

石段を上がっていく植野くん、浅野さん。


御神木にて。

笛を吹く心ちゃん。

御神木に寄り添う浅野さんと植野くん。

二人で御神木を抱いたりして、なんだかいい感じだった。

ここだけワンテイクがずいぶん長い時間になってしまった。

心ちゃんを疲労させてしまい申し訳ない。

お昼になったので下って、浅野家へ。

居間に薪ストーブが設置されていて、

また一段と住み心地が良くなったようだ。

優美子さんがみんなの分のおにぎりとおかずを用意してくれていた。

ありがたかった。

みんなで美味しくいただく。

午後は工事が再開される前に始めることに。

田んぼで撮影予定だったが、ぬかるんでいるので、

浅野家の前の日の当たる丘で3人でセッション。

浅野さんはジンベを叩く。


陽の感じ、場の感じと3人のセッションがマッチして

どんどん乗ってきて楽しそうだった。

私も撮っていてどんどん乗ってきた。

そしていつも思うのだが、

柳屋さんは私の動きをよく見てさりげなく動いて撮ってくれて

ほんとやりやすい。そして楽しい。


そしてかたつむり食堂の暖簾がでていたので、そこで心ちゃんの笛。

予想通り中から純子さんが出て来たが、

あら撮ってるのねごめんと言って中に入ってしまった。


柳屋さんが少しだけ純子さんに会えてよかった。


そして、心ちゃんの家の奥の滝へ。

ここはまた雰囲気が荘厳だ。

心ちゃんは滝の麓で笛を吹く。

水が流れる音と笛が溶け合う。

植野くんがカメラの横からそこへ近づいてゆく。

滑って危ないのでヒヤヒヤしたが、なんとか撮影ができてよかった。


岩下の山の入り口の大岩の上にて。

ここは一人一人岩に立ってもらった。

笛の音をつけて。


植野くんの炭小屋から煙が上がっていたので、それをバックに。

ヤギもちょうどそこで草を食べていたので、植野くんの踊りに入ってもらった。


岩下の田んぼへ。

ちょうど西川さんとマヨちゃんが田んぼで作業中だった。

心ちゃんに田んぼの畔に立ってもらって笛を吹いてもらう。

お母さんと妹さんが仕事しているのを込みで撮影。

笛の音は信級の谷に響いていく。

西川家の家族全員が撮れてよかった。



だいぶ日が陰ってきた。

小学校へ急いで上がる。

短めに校庭で撮影。

学校の近くの慰霊碑のところでも撮影。

イナバの炭焼き小屋で撮影。

浅野さんの自分の小屋のところで。

心ちゃんに笛を吹いてもらう。


もう暗くなり始めて来ていた。

撮影終了。


14ヶ所ほどの場所で撮影をした。

私は無我夢中で撮影をした。

踊りと笛の音で、今自分たちがこうしてあることに感謝を捧げたような感じがした。

忙しい中、1日撮影に付き合ってくれて、

寒い中、最後まで頑張ってくれて本当に感謝。


浅野家に戻り、お茶を飲みながら休憩。

今、この時しか撮れないミラクルな撮影だった。


私と柳屋さんは柳久保に戻る。

柳屋さんは荷物をまとめ車に運ぶ。

そしてさぎり荘へ。


心ちゃんも来て、温泉に入る。

心底あったまった。


食堂で一緒に夕食。

心ちゃんには一日中笛を吹かせてしまい

さぞかし疲れたことと思う。

それにしてもいい撮影をした後の食事は格別だ。

3人で楽しい夕食だった。


ものすごく忙しい中、時間をつくって来てくれた柳屋さんが

撮影をとても楽しんでくれてほんとうによかった。


夕食後、ウィスキーを飲みながらひとしきり柳屋さんと話す。

心ちゃんに笛を練習してもらって、次回秋にまた録音しよう!

楽しみである。



2022/01/27

信級日記 令和3年秋 vol.104



2021年11月9日

信級入りしてから初めての雨。

7:00 起床。今日は昼に柳屋さんが来る。

洗濯をする。

11:00 柳屋さんを迎えに信州新町へ。

尾澤酒造で真賞を買おうと寄ったら、売り切れていた。

今シーズンはもうないとのこと。


12:52  バスが到着。柳屋さんは相変わらず元気で嬉しかった。

毎回録音機材を自分で持って来てくれて本当に感謝だ。

一坪くんも柳屋さんも信級の撮影を楽しみにしてくれている。

私はいかに面白い現場をつくるかが、大きな仕事だと思っている。


柳久保に向かう道すがら今までの撮影のことをざっと話す。

そして機材を運び込む。

コーヒーで一服。

今日は雨なので、心ちゃんの家で笛の録音をすることにした。

春、始まり、時の巡り、秋、のぶしな

というお題で心ちゃんに曲をお願いしている。


雨音が少し心配。


14:30 録音機材を車に積み、心ちゃんの家へ向かう。

前に来た時より格段に家の中が整理されていた。

柳屋さんは早速居間に録音の準備。

私も一応三脚にキャメラを設置する。

雨音は大丈夫とのこと。

「春」から録音をスタート。

心ちゃんの春ってこんなな感じなんだ〜と思いながらきく。

笛が似合う男である。

なんテイクが撮る。

メロディーの核は同じだか、毎回違う曲になって面白い。

篠笛の即興ってすごい。

結構大変そうなので、少し休みますか?と聞くと

いつも、大丈夫です!という。

少し休みを入れながら、心ちゃんは何度も吹いてくれた。


また来年の秋頃に心ちゃんの録音に来ようということになった。


録音を終えてさぎり荘で温泉。


そして柳久保に戻る。


高桑さんの長男のノゾムさんが、山小屋の仕事を終えて帰ってきていた。

これから冬の間、尾澤酒造の酒造りの仕事を手伝うのだそう。

彼女のミチヨさんも来ていて明日から2泊で山登りに行くのだそうだ。

浅野さん、心ちゃんもやってきて、ノゾムさんたちも一緒に賑やかな夕食だった。

開放的な高桑家は大人数が似合う。

ミチヨさんも長野出身の人で御柱のお祭りの話で大いに盛り上がった。

一度見に行きたいと思った。



信級日記 令和3年秋 vol.103

 2021年11月8日

6:00 朝風呂に入る。大きな窓からの眺めはまるで絵を見ているかのようだ。

山の中腹に霧がかかっていた。さぎり荘ならではの風景だなあと思う。

朝の温泉ってなんて気持ちいいのだろう。


今回の撮影のことを話したりしながら朝ごはんをいただく。

一坪くんも楽しんで撮影ができてよかった。


さぎり荘で別れる。


私は柳久保に戻る。

機材整理、データバックアップなど事務作業。



   

2022/01/26

信級日記 令和3年秋 vol.102



 2021年11月7日

7:00 起床。

4人で朝食。ご飯、納豆、サバ、味噌汁。

8:30 支度をして出発。今日も一坪くんが撮影する。

宮平のヒロシさんの家へ。

ガレージでデンノコの目立てをしていた。

そして玄関の前で記念撮影。

息子の龍ちゃんは起きて来ず、ハスキー犬のさくらと二人で。

私がスチールを撮る。

途中、ありちゃんと高桑さんが遊びにやってくる。


そしてヒロシさんは再び、目立ての仕事に戻る。

撮影させてもらう。

仕事しながら神社の御神木の話をしてくれたり、

いい撮影ができた。

そして昨日の撮影に行った岩下の山へ。


昨日撮れなかった風景や物どり。



西川さんの家の前の道を少し登ったところから岩下の集落がよく見える場所を

ロケハンの時に見つけた。

そこから岩下のロング。

お昼はかたつむり食堂。

ヒロシさん、てっちゃん、羽田さんもきていた。

コロッケ定食をいただく。

そして、てっちゃんの記念撮影。

橋を渡ったところから撮った。

てっちゃんがいつもの一人語り。

その中で、勤めを早期退職して信級に帰ってきた時、

「ヒロシがいたから帰って来られた。ヒロシが死んだら俺はダメだ〜」

としみじみとてっちゃんが言った。

なんだかんだでほんと仲良いなあ。

そして浅野家の畑では、

優美子さんと子どもら、メリーさんときゅうちゃんも一緒に

枝豆干しをしていた。

浅野さんは、脱穀した藁を焼いていた。

煙が上がって幻想的な風景だった。


岩下の田んぼへ。

ススキなど撮影。

撮影終了。

柳久保に戻り、一坪くんは荷造り。

今晩はさぎり荘に泊まり明日東京に帰る。

忙しい中時間を作ってくれて来てくれた。

そのおかげでいい撮影ができた。


さぎり荘にてまずは温泉にゆっくり入る。

そして夕食は心ちゃんも誘って3人で。

さぎり荘のジンギスカンはほんと、美味しい。


部屋に戻って、植野くんもやって来て4人でいろんなことを話した。

撮影って楽しいなあと改めて思った。