2016/12/15
2016/12/13
タイコウの稲葉さん
タイコウの稲葉泰三さんと。
正月に美味しい出汁を引くために
美味しい鰹節を買おうと
東京は晴海の鰹節専門のタイコウへ行きました。
前から一度訪ねたいと思っていました。
大阪のこんぶ土居さんが紹介してくださり、
タイコウの稲葉さんは、顔も知らない私の映画に製作協力をしてくださいました。
そして何より鰹節が美味しいのです。
鰹節センターのビルの1階はずらっと鰹節屋さんの店が並んでいました。
その中にタイコウさんがありました。
ここでお客さんに品物を売るという感じではなかったのですが、
せっかく来たのでドアをガラッと開けてみました。
中では忙しそうにスタッフの方が働いていて、
稲葉さんを呼んでくれました。
しばらくすると、鋭い目をしたチャキチャキした感じの人がやってきました。
「12月は一番忙しい時期なんだよねー。
あと30分くらいしか時間ないんだよ。」
と稲葉さん。
「スイマセーン。鰹節、ここで買えると思って来ました。」
と私。
「買えるよ。」
と稲葉さん。
で、ここで鰹節を削る道具も買えるとのことなので、
鰹節のプロの稲葉さんから鰹節と道具を買うことにしました。
稲葉さんは素人の私にとても丁寧に鰹節のことを説明してくれ、
自分が使っている削る道具も全種類見せてくれた上に、
今自分が食べている鰹節で削って見せてくれました。
鰹節といっても、一本一本味が違うこと。
「ほら、こっちの鰹節は少し赤みがかってるだろ。これは太っていて脂が乗っているんだ。で、濃厚な出汁が引けるんだ。」
「こっちのは、少し青っぽいだろ。これは痩せていて、脂が少ないからあっさりした出汁が引けるんだ。」
実際削った鰹節を食べてみるとその味は歴然と違う。
稲葉さんは鰹節のその姿を見ただけで、どういう味か、
そして生きてる時の姿も想像できるそうです。
ビルの中は鰹節の匂いが漂っています。
商品が積まれている部屋へ連れていってくれました。
その中の一つのダンボールを開けました。
鰹節がぎっしり詰まっています。
「美味しいのがいいだろ?」
「はい。美味しいの頼みます。」
その中から一本選んでくれました。
「いい品質の鰹節の価値をきちんと伝えていく。これが俺の仕事だよ。
こんぶでは土居さんがやってる。」
しびれました。
プロフェッショナルです。
それから鰹節は3面を削っていくのです。
その面によって味が違う。
「へー、ほんとですね!」
「うわ、美味しい!」
削りたての鰹節のうまさに私はコーフン気味。
削る道具もいろいろあります。
ハガネの歯は太い方がいい。
使っていくうちに研がなくてはいけなくなってきます。
自分で研げない場合は研ぎに出さなくてはいけません。
その間、鰹節が削れなくなるので、
もう一台持っていた方がいいということになります。
稲葉さんはお母さんの形見の30年使っているものの他、
あと二つ持って使っているとのこと。
それも全部見せてくれました。
それから、削れた鰹節が落ちるところが引き出しになっている形は
強度が弱いので、引き出しでなくただの箱になっているものの方が強度がいい。
鰹節を削る時、できたら床に置いて、体重をかけて削った方がいいので、
道具は丈夫な方がいい。
稲葉さんの説明を聞いて、
私は研ぎに出さなくていい替え刃付きのもので引き出しなしのものを買うことにしました。
歯の調整も稲葉さんがやってくれました。
歯が緩んできたらこのようにシールなどを貼って調整するのです。
稲葉さんが今自分で食べている濃厚な出汁が出る鰹節をくれました。
私が恐縮していると、
「いいんだ、ウチは売るほどあるんだから。」と稲葉さん。
「だって鰹節屋じゃないですかー!」
「今はもううまい店はないな。」
「そうですか・・・」
「あ、一つあった。多け乃。」
忙しい中なのに、結局随分長い間お邪魔してしまいました。
いろいろお話を聞かせていただいてありがとうございました!
帰り際に
「また寄れよ。」
と稲葉さん。
「はい。また寄ります!」
2016/12/12
函館にて その2
上映翌日、パザールバザールでランチを食べていると
「スケッチ・オブ・ミャーク」の監督の大西さんがひょっこりやってきました。
なんでも今撮っている映画の撮影を終えたとのこと。
大西さんとは初対面だったのだが、なぜか話が弾みました。
いつものカウンター席に並んで座ってワインを飲みながら
夜10時の閉店まで話し込みました。
大西さんは東京から函館に拠点を移し、これから函館で編集を始めるとのこと。
編集のことや上映のことなど
いろんな情報やアドバイスも頂きました。
楽しく、そして大いに刺激を受けました。
「もう今日は帰れないでしょ。
ウチ泊まっていってください。」
とクニちゃん。
そしてこの日もまた元町ハウスに泊めていただきました。
トモカちゃん、コーライ、クニちゃんと記念撮影。
2016/12/10
大沼にて その2
山田家の夕食。
食べる前に子供たちが持ち回りで今日あったことなどをみんなの前で報告するようになっていました。
この日は次男のコーちゃんの日。
そして最後の締めに
「楽しく美味しくいただきます!」
と言って食事が始まるのでした。
ヤギチーズがこれまた一段と美味しくなっていました。
山田農場のチーズはロットごとに微妙に違う風味になるのです。
私はこの時期の味が好きです。
また酸がしっかりあるワインに合うのです。
ワインの味も美味しくなり、チーズも美味しくなり相乗効果。
今シーズンから山田農場のチャレンジ(生乳+自生乳酸菌でのチーズ作り)の話、
ワイン用の地下室を掘る計画(今度は機械で)、
農業者として地域に認められたので、今年から本格的に農作物を作っていこうという話などなど、山田農場は一歩一歩進んでいます。
私も大いに刺激を受けました。
美味しく楽しくかけがえのない夜でした。
大沼にて その1
函館での上映会の前日、山田農場に泊まらせてもらいました。
その場にいるだけで清々しい気持ちになる農場だなあといつも思います。空気や水も美味しく感じます。
そして子供らは相変わらず元気で可愛くて…
「何して遊ぶ?」と子供たち。
「山歩きたい!」と私。
まず、子ヤギの小屋を案内してくれました。
そして冬の気配を感じながら、子供たちと放牧地を歩きました。
なんとも気分がいいのです。
落ちている木の枝を拾ってチャンバラをしながら山を登ります。
山のてっぺんまできて、今度は下りです。
「オモシレー」
コーちゃんがゴロゴロと転がりだしました。
「オレもやるー」
と一番下のハルちゃんと、お兄ちゃんのユウサクも転がりだします。
なんども登っては転がり降りました。
「ヨーコちゃん見てー!ヤギかわいいよ!!」
とコーちゃん。
コーちゃん、あなたも最高にかわいいよ♪
と心の中で思いました。
上智大学での上映会に向けて
来年春あたりに、上智大学のグローバルコンサーン研究所で「風のたより」の上映会を開催することが決まりました。
この大学でポルトガル語学科の先生をしている田村さんが中心になって進めてくれています。
田村さんに繋いでくれたのは、私の小学校の時の友人、内田さん。
内田さんは春に「風のたより」を見にきてくれてとても気に入ってくれました。
彼女とは小学校以来ずっと会っていませんでした。
10年くらい前、私が前作の「空想の森」の宣伝活動で東京に滞在していた時の事です。
新宿の駅地下の雑踏の中を歩いていると「ヨーチャーン」と呼ぶ声がしました。
その声の方を見ると、内田さんでした。
それが内田さんとの再会でした。
彼女は今、ビオダンサのファシリテーターをしています。
今日は私と内田さんの地元の新百合ヶ丘で待ち合わせをして
顔合わせ兼1回目の打ち合わせをしました。
なんか面白くなりそうです。
田村さん・内田さん
2016/12/09
岡山にて その3
上映会翌日、サライさんが倉敷を案内してくれました。
この上の写真の川の奥に見えるビルは東横インのビル。
ここからの眺めに東横インの看板が目立ったために取り外したとのこと。
倉敷紡績(クラボウとみんなが呼んでいた)の工場がホテルとなっていて、その周りが倉敷美観地区に指定されている。
町の景観を保つ努力をしているので街並みが美しい。
よくロケで使われているそうだ。
ホテルの中庭から。
この中にうちの畳のへりと同じものがあった!
日本でジーンズを最初に作ったのも岡山。
丈夫な倉敷帆布。
畳のへり。
マスキングテープにデザイン画を乗せて発売したのも岡山発。
昔からものづくりの盛んなところなのだ。
「随分新しい店が増えたなあ。」
とサライさん。
美観地区の裏通りにも素敵な店や美味しい店が立ち並んでいた。
初めての岡山。
あすかさん、サライさんに案内していただいて堪能しました。
岡山いいとこ、また行きたい。
サライさん、また上映会やろうね。
2016/12/08
岡山にて その1
20年ぶりくらいに会う友人のあすかさんの家に泊めてもらった。
あすかさんは、私が十勝に来て間もない頃バイトしていた会社に入社したばかりだった。
泊めていただいた日の夜は
あすかさんの友人・ゆきちゃんとニイガキさんも一緒に食卓を囲んだ。
ニイガキさんは娘のナギちゃんも連れてきた。
大人4人に子供4人の賑やかな夕食。
大人4人に子供4人の賑やかな夕食。
20年という時間をものともせず、とてもとても楽しい時間だった。
あすかさんに繋いでくれたのは、かめ設計のハブちゃんと山田ちゃん。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
2016/12/07
「風のたより」岡山上映会
ナオエさん・スタジオブーンの細谷さん・サライさん
私にとっては初めての岡山でした。
主催してくれたサライさんは、「空想の森」を京都シネマでたまたま見てくれた人。
そしてこの春、その奥さんのナオエさんが広島のパン屋のドリアンで
「風のたより」のフライヤーをもらったことがきっかけで今回の上映会につながった。
ご縁を感じます。
スタジオブーンさんでの上映会。
オーナーの細谷さんのお父様が、ライブの会場として作られた場。
3.11以降、映画上映も定期的にやるようになったそうだ。
いやー、音が素晴らしかったです。
それがとても嬉しかったです。
仕上げ作業で東映のスタジオで聞いた以来のいい音。
また、映画の上映会やりたいです!!
映画を見に足を運んでくれた方々、企画してくれたサライさん、ブーンの細谷さん、ありがとうございました!