ブリュッセルのシネマノバでの上映が決まった時、
ワルシャワに寄ってから帰ろうと決めていました。
それは、昨年10月のヤマガタ映画祭の最終日に、
ホテルの地下の温泉で、偶然ポーランドのアナに出会い友達になったからでした。
その前日、映画祭の表彰式の日、アナはロバート&フランシス・フラハティー賞を受賞しました。
私は彼女の映画を見ることができなかったし、映画祭期間中に話もしたこともなかったのですが、スピーチを聞いていて、なんだかとても親近感を持ちました。
アナは翌日の朝、ポーランドに帰国するということでした。
温泉に一緒に入って話しているうちに、もう少し話をしたくなり、
その晩は明け方まで私の部屋で飲みながら語り合いました。
私が北海道に戻って間もなく、彼女からメールがきました。
私もすぐに返信をしました。
それから私はポーランドについての本を読んだりして、
日本とポーランドが意外と深い関係があるということを知ったりしました。
私の返信からしばらくの間、アナからのメールが来ませんでした。
後でわかったのですが、私からのメールが迷惑メールに入ってしまうとのことでした。
ブリュッセルでの上映が決まってすぐに、ブリュッセルに行きますとアナにメールをしました。
彼女は上映を喜んでくれて、上映後すぐに帰国してしまうの?という返信がきました。私がワルシャワへ行くつもりだというメールを返信しましたが、それはどうやら迷惑メールに入ったらしく、その後何度かメールをしたのですが、返信はありませんでした。
私はアナに会えなくてもポーランドは行ってみたいと思い、旅の最後の日をワルシャワに滞在することにして、そこから日本に帰国することにしました。
ブリュッセル滞在中も何度かメールをしてみましたが、やはり迷惑メールに入っているようで、返信はありませんでした。
連絡が取れないまま、私はワルシャワに入りました。
最後の晩に、ダメもとでアナにメールをしました。
「今、ワルシャワにいます。明日帰国します。」と。
翌日、午前中に市内の公園を観光をしていたらメールがきました。
アナからでした。
「今どこにいるの?ここに電話して」と。
すぐに電話しました。
私の英語に難があったけど、無事市内のレストランで会うことができました。
ミラクルです!
ダメもとで送った最後のメールが、なぜかちゃんと届いたのです。
ヤマガタで会って以来の再会でした。
すごく嬉しかったけど、とにかくメール問題を先に解決しなくちゃと、
お互いのメールがきちんと通じるメールアドレスを探るのに時間を要しました。
私が送った今までのメールは、アナの膨大な迷惑メールの中に埋れていました。
ありゃー、こりゃ探すの大変だわーと思いました。
アナは映画を学生に教える仕事もしているそうで、
この後、授業に行かなくてはいけませんでした。
メール問題が解決して、残りの時間でブリュッセルでの上映のことなど、ざっと話をしました。
お昼過ぎに会えて、2時くらいまで話ができました。
私もちょうど2時過ぎには空港へ向かわなければいけない時間でした。
短い時間だったけど、会えて本当によかったです。
帰りの飛行機はワルシャワのショパン空港から、ドイツのミューヘンで乗り換えがありました。
アナに言い忘れたことがあり、ミューヘンから電話をかけました。
そうしたら、「さっき、日本の配給会社から正式な招待状が届いたのー!」とアナ。
私は、「アナ、よかったねー!!最低2週間は日本に滞在できるようにね。北海道に来てうちでゆっくりしたらいいから」と言いました。
そんなこんなで、なんだかまたとても楽しみになってきました。
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