2019/11/18

信級日記 秋 vol.27


令和元年10月6日
7:50 起床
ありちゃんが朝食をつくってくれる。
イモと豆にオリーブオイルをかけて醤油をたらす。美味しい!
いよいよお祭りの撮影だ。
外へ出てみる。
空は雲で覆われている。降ってきそうな感じだ。
雨対策もして、撮影機材を準備。


11:45 その前に岩下集落へ。
当信神社のお祭りの前に岩下集落の人たちで岩下のこんぴらさんにお酒を捧げ、
公民館にみんなで集まりお祝いをするならわしなのだそうだ。
岩下公民館でのお祝いの様子を撮影させてもらう。



少し早めに行って、公民館のロングなど撮影。
この建物がなんとも味がある。私はこの公民館が好きだ。
ここにぴったりなのだ。
つくったのはもちろん岩本の羽田さん。


そして入り口前に移動して撮影。
「こんにちはー」
植野くん、和子さん、心ちゃんなど続々と公民館へやってくる。


中では女衆が作った手作りの煮物や漬物などがテーブルいっぱいに置かれていた。
みんな少しおしゃれをして、テーブルを囲み、飲みながら、食べながら、とってもいい雰囲気だった。
私たちはそれを邪魔しないよう撮影。



「撮影隊も中へ上がって飲んで食べなさい。」
と私たちも誘ってくれた。




せっかくお誘いくださったので、私以外のスタッフは1杯だけお酒をいただき、乾杯。
そして撮影を続けた。




岩下の重鎮・兼備(かねまさ)さんを中心にみんな笑顔で楽しそうだった。
壁に昔の写真が飾られていた。
そこに若い日の兼備さんがいた。威勢がよく、いかにも働き者そうな姿だった。




そしてもっとこの場を撮影したかったが、
本祭の撮影があるので、「また神社で!」と私たちはお礼を言って宮平の宿舎へ戻った。
車を置き、機材だけを持って撮影隊4人で神社へ。
ありちゃんは音の柳屋さんの助手をすることになった。




当信神社は宿舎から少し下ったところ。神社を眺めながら歩いていけるのだ。



神社が下に見えるところから撮影。
神社の階段下の「そろい場」というスペースに、のぼりが立てられていた。
ここに神輿を並べたり、準備をしているところが見えた。
なんかいい撮影ができそうな予感。




そろい場にみんな集まって、祭りの総代、宮司さんの挨拶などがあって、神輿を境内に背負っていくのだ。
神社まで降りていき、まずはみんなでお参り。




そろい場には、本鹿谷下(岩下)、本鹿谷上(岩下以外)、外鹿谷の神輿が3台が並ぶはずだが、まだ1台が到着していない。



カオリさん、子どもたち、アンナもやってきた。
子どもらは、そろい場の脇で遊んでいる。



みんな、祭りが始まるのを待っている。
私もワクワクしてきた。




神楽の音は固定で撮ることに。
神輿が境内に上がる前に、撮影隊は境内へ上がる。

事前に祭りの流れを聞いて、キャメラの動きは一坪くんが大体決めていた。
私は基本一坪くんの横にいて全体を見て、誰を撮るか知らせることにした。
予定の時間をだいぶ過ぎて神楽が到着。
そろい場への集合時間が30分早まったのが伝わっていなかったらしい。



西川さんが太鼓をたたき、心ちゃんが笛を吹き、そろい場でおはやしが始まった。
神輿の担ぎ手たちは祭りのハッピを着ている。
かっこいい。
お酒も振る舞われていた。

総代のヒロシさん(宮平・空師)はピシッとスーツを着て挨拶。
おおー、祭りが始まったー。

宮司さん、巫女さんを先頭に、神輿が境内へ向かって階段を上がってゆく。
撮影隊は急いで境内へ移動。
すでに社殿の前に獅子が置かれていた。
境内から神輿が上がって来るのを待つ。

宮司さんたちがお清めをしてから、境内に入ってきてそのまま社殿の中へ。
御神輿も上がってきて、所定の場所へ置かれた。



総代や会所の人たちが中に入り社殿では、神事が始まった。
一坪くんも中で撮影。




みんなはその間、お参りをしたり、おしゃべりをして思い思いに過ごす。




柳屋さんは振る舞い酒を頂いたり。




私は関口さんと話したり。



神事が終わり、そろそろ神楽を始まりそうだ。
総代のヒロシさんが知らせにきた。




やはり、この境内での神楽はとても素晴らしかった。




植野くん、西川さん、浅野さん、心ちゃん、加藤さん、
みんなすごいなあと思った。




信級の神様が喜んでるような気がした。
私はテンション上がってきたけど、上がりすぎないようにしようと心がける。




神楽の師匠の達三さんが具合が悪くなって車で休んでいたのが心配だった。




社殿の脇の金比羅さんにも神楽を奉納。
植野くん一人の舞だった。



今年は少し人が少なかったみたいだが、いいお祭りだなあと思った。
昔は人もたくさんいてさぞかし賑やかにやっていたのだろうなあ。
でも、今こうして若い人たちが受け継いでいきたいと言って
続いていることが素晴らしいと私は思う。



そして、宮平の宿舎に戻る。
晩の岩下の公民館の集まりに参加させてもらうことになった。
晩は撮影はぜずに、純粋に集落の人と交流しようと思った。
ただ、柳屋さんが18:00に集落に流れる音楽を録音したいとのことで
音どりはすることにしたこと、そして、夕方の岩下のロングは撮影しようということになった。


撮影と録音を終え、岩下公民館へ。
テーブルにたくさんの手作りの食べ物。
日本酒もたくさん。

祭りも無事終わり、みんなまた嬉しそうだった。
撮影隊が席に着くと、まずは一杯と湯呑みにお酒が注がれた。
一坪くんと柳屋さんはそれからずっとお酒を注がれ続け、飲んでいた。
みんな高齢になってきてあまり飲めなくなってきている中、飲めそうな若い人にどんどんお酒を注いでくれるのだった。


ご飯もとても美味しかった。
悦子さんのお嫁さんとその娘さんが、甲斐甲斐しくみんなに気を配り、
汁物やおかずを運んできてくれた。
二人が親子と知ってびっくり。お嫁さん若い!

私は隣に座ったシゲトさん、窪田さん、チカラさんとおしゃべり。
シゲトさんが信級の昔の話など、いろんな話を私にしてくれた。
窪田さん、チカラさんも話して面白かった。
石坂さんと3人がワナ仲間だという。
今度、撮影させてもらいたいと思った。

途中ありちゃんが栃木に帰っていく。
ありちゃんが来てくれて楽しかった。
そして私はホント、心強かった。

一坪くん、柳屋さんはなんだかずいぶんお酒を飲んだみたいだった。
私も集落の人たちとの会話が弾み、楽しませてもらった。
皆さんにお礼を言って岩下を後にした。

そしてさぎり荘へ。
一坪くんは酒をさましてから風呂へ。
私は明日の宿泊予約をする。
柳屋さんが8日に帰るので前日はさぎり荘にみんなで泊まることにした。
風呂の帰り道、植野家へ寄り、柳屋さんの機材の輸送用段ボールをもらう。
明日の予定も聞く。

宿舎に帰って一坪くんはバタンキュー。
今日もいい撮影だった。

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