2019/06/14

信級日記 春 vol.2



植野翔さん

令和元年5月22日
信級を撮るきっかけをつくってくれた植野翔さん。
米をつくる農家です。
信級の炭焼き職人・関口さんに教えてもらい、炭も焼きます。
その余熱を利用して玄米珈琲もつくっています。

植野香緒理さん

植野さん夫婦の仕事、暮らしを中心に撮影させてもらいながら、
徐々に信級の人たちを撮っていけたらと思っています。


植野家の子供たち。乎陀(カナタ)、功那(イサナ)は双子。2年生。


隣の信州新町の小学校へ通っている。
7:38のバスに乗る。


三男の水渡(ミナト)くんも保育園へ通っている。


植野さん夫婦が大事にしていること、
目指していること、
それを撮っていったら信級の魅力が現れてきて、
その先の明るい未来が見えてくる気がしています。



このサイズ感、山の迫り具合。
この風景。
信級はやっぱり気持ちいい。
毎日この景色を見ながら仕事をしている植野くん。
この風土と一体となる感じなのかな。




田植えの直前。
苗が田んぼに並んでいます。






朝、苗踏みを見学しました。
苗に朝日があたる前に、苗を押し付けるようにしてツユを払います。
苗の根の張り具合や、葉っぱの具合を見て田植えの頃合いを見定めています。



緑が綺麗。

田んぼってなぜか安心感を覚えます。

苗踏みが終わると、ぐるっと田んぼを見回ります。
田植えの前に代掻きやります。
そのために田んぼに水を貯めなくてはいけません。



水が溜まってない田んぼがいくつかありました。
もぐらが穴を掘っているからでした。
その箇所を見つけて、足やシャベルで穴を塞ぎます。



家に戻って機材チェックの準備をしていた時、
玄関先で香緒理さんと立ち話。
何かの話から、お互い同じ時期に同じような辛いことがあったことがわかり、
香緒理さんの気持ちが痛いほど伝わってきました。
そして二人で声をあげてオイオイ泣いていました。
なんでこんなに涙腺が崩壊してしまったのか今も謎ですが、
私も香緒理さんに話して思いっきり泣いたおかげで、
まだ悲しいけど、なんだか吹っ切れてさっぱりした気持ちになりました。



「陽子さん、ちょっと臭いがどうか、小屋に来てみて」と植野くん。
植野家の母屋の隣の私が滞在する予定の小屋へ行きました。
小屋の中に入る前から、猫のおしっこ臭がキツくて、クラクラしました。
床板をはがして新しい板に張り替えをしなければ、
この小屋は使えないということになり、植野くんは早速準備に取りかかりました。
ということで、今回は植野家の2階に滞在することになりました。


鴨林克彦さん

昼ごはんはかたつむり食堂へ。
この日は鴨林さん夫妻が切り盛りしていました。
奥さんの朱実さんは初めてお会いしました。
アルバイトで高校生の龍一くんが働いていました。
龍一くんは宮平の空師・越山博さんの息子さんです。

長針朱実さんと越山龍一くん

私は山菜天ぷら定食をいただきました。
ここにくるといろんな人に会えます。
この日は、吉沢さん、石坂さん、シェーン(石坂さんの愛犬)、イチローさんと会いました。



鴨林さんに肩を揉んでもらっている石坂雄一さん。

石坂さんは山菜を採ったり、イノシシを採ったり、山のことはなんでも知っています。



吉沢哲明さん。かたつむり食堂の建物の持ち主です。


吉沢さんは都会で会社員として働いていて、40歳を過ぎて高齢になった両親のために信級に戻ってきた人です。話し好きでおもしろい人です。

そして会う人会う人に、これから撮影を始めますとご挨拶をしました。

平林一朗さん

「信級小学校の脇から歩いて15分くらいで鹿谷城跡に行けるんだ。そこから本鹿谷(信級の集落のある谷)がよーく見えるぞー。そこからが最高だ!」
とイチローさん。





イチローさんは夕食前に一杯飲みにいつもやってきます。
声がやたらに大きくてとにかく明るい人です。
「俺な、カメラもうすぐ新しいのがくるんだ。そのカメラで鹿谷城跡から写真撮りたいと思っているから、一緒に行こう。」
と言ってくれました。

信級全体が見渡せる場所を探していたので、私はとても嬉しくなりました。


シェーン

食事を終え、居合わせた人たちとおしゃべりを堪能して店を出ると、
すらっとした素敵な女性が食堂の前を歩いていました。
その光景はなんだかファンタジーな映画でもみているようでした。
カナタの加藤さんの奥さんのメリーさんでした。
カナタという洋服をつくっている会社で、
かたつむり食堂から見えるところにあります。
初めてお話しして、まじかでメリーさんを見ました。
とても美しい人でした。


第一日目。
撮影はしなかったけど、
食堂でいろんな人と会えて、たくさん話をすることができて
とても良かったなあと思いました。

この日のメモには、
軽い三脚も持ってくれば良かった。
とにかく焦らず丁寧にやっていこうと書いていました。

兎にも角にも、撮影は始まりました。
布団に入った途端に眠りに入っていきました。

















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