2016/11/27

感想が届きました♪

11月19日に帯広のあがり・框で映画を見てくれた方から
感想が届きましたのでアップさせていただきます。
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映画『風のたより』は
思いの外 突き抜けるグッドバイブレーション でした。

もう こんな ナチュラルで 好みの映画なら
もっと コアな友人を誘うべきだったと後悔するくらい。

2011年3月11日
その日を境に 日本人の奥底に湧き上がった 嘆きと
その日を境に 見出された 淡々とした希望 の
4年間のドキュメンタリーです。


内容は 北海道に 暮らす 2つの家族と
青森の大間に暮らす 1つの家族の 日常風景。

でも そこには
『 人を大切にする人から見た、311以降の世界』がありました。

根底に流れる 愛と意識が
家族や 動物たちや 取り巻く自然や コミュニティに
幾重にも 淡い光のように 映し出されていました。

例えば、
洞爺湖のほとりの 手作り パンと
ギャラリーの店“ラムヤート”。
おしゃれでかわいい素敵なお店です。


古民家を自分達で改築して
素敵な空間を演出している方々は
私の知る限り 多くいるのですが

「あきらめちゃってる」空気が払拭され
センスが光る透明な空間が  実現するまで 極めていくのって

“ 思いやりや 見えない努力を
お腹の底から生きてるかの 毎日の積み重ね ”
だと思うのです。

そして人を大切にする気持ち。

原発が爆発した時
自分自身に途方もない怒りが湧いたそうです。

彼らの根底に流れる
原発事故後の今の世界を とらえる意識に
新しい 希望が見えました。


大間原発の 原告の  ひとりとなったのは
新得の共同学舎さんで チーズを学んで独り立ちした
素敵なご夫婦。

おなかに3人目の赤ちゃんを宿している時に
311が起こりました。

風景は 美しい緑の中で 優しい目の牛や やぎや
個性的なアヒル かわいい子供たちに囲まれた
やぎチーズを生業とする 家族の 日常風景から始まります。

その お母さんが 原発以降 一瞬ふと
『この世界に 子を産み落としていいのだろうか』
という想いが 心の奥から沸き起こって
動揺したそうです。


誰よりも 命を 愛おしむ母だからこその 想い。

その母だからこその  強い想いで 大間原発の敷地内に
土地を明け渡さなかった
『あさこハウス』へ 彼らの出逢いはつながります。

ヤクザが来て脅されようとも 大金を積まれても
守り通した根元は 母として
子どもを死ぬ気で護ったこと。

その命から チーズができるまでは
酵母を 生かす環境を整えること。

それが お父さんの仕事。
お母さんを守り子どもを守る環境を作ること。


原発のある大間の漁師のお父さんは
娘夫婦の未来を案じて   将来の  移住を進めます。

娘婿には 漁師以外の 「丘の仕事」を。

娘夫婦は 「いざ大間が爆発したら
両親の逃げて来れる場を作れるから」と移住を考えます。

生まれ育った豊かな海とふるさとが大好きなのに。

孫は おばあさんが 大好きで
『僕残るから 母ちゃん達だけで行って』とまで言っているのに…。


それでも 根底には 愛があって
起きてしまった原発事故や 
汚れてしまった地球の上に
愛おしい日常は 続いていく…。

洞爺へいけば、 ラムヤートのパンは現実に食べれて
やぎのチーズも 今日いただけました。


すべては 地続きで つながっている現実なのです。


私たち ひとりひとり 家族や地域の
ひとりひとりが、今もこの ドキュメンタリーの最中なのです。

3時間の 映画を見終わって

『 なんだか、丁寧に生きたい。

もっと 強くちゃんと生きたい。
そして ひとりでも 多くの
こんな風にハートの豊かな生き方をチョイスした人たちに
ゆっくり丁寧に出逢っていきたい。

そして 人と 関わりたい。助け合いたい』


というような想いが私の心に沸きました。

311や原発をテーマにした映画で
今までで一番いい映画でした。

ぜひもう一度  みたい映画です。
ハチドリ茶会で上映会ができたらいいなと思いました。

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