2020/02/03

信級日記 冬 vol.43





令和二年12月22日

6:00 起床。晴れ。

今日はいよいよしめ縄づくりの撮影だ。

昨日水のパイプのチェック後、水が出なくなり、その後しばらくして水が出てきたものの茶色く濁っている。
ただ、前より水の勢いは良く5ミリくらいの太さで出ている。
今日、業者の人がきてくれることになっている。

ということでマルカさんの家に移動。朝食。
ご飯、味噌汁、缶詰。
しっかり片付けて戸締り。

8:20 小学校に向かって出発。
撮影隊が一番乗りだった。


三脚を立ててみんなが来るのを待つ。
8:30ころから軽トラにワラを乗せて人がやってきた。
ヒロシさん、クボタさん、そして植野くんがやってきて、校舎の中へ入っていった。

そして撮影隊も中へ入る。


窓から柔らかな冬の日差し。




ヒロシさん、クボタさん、越山さんは教える人。


太い縄は3人がかりでなっていく。
結構スルスルとしめ縄になっていく。




初心者の植野くん、浅野さんは一生懸命クボタさんやヒロシさんの手つきを見る。


とてもいい感じの雰囲気。



ヒロシさん、てっちゃんの同級生コンビで太い縄をなっていく。


なんか、小学校の頃からこういう関係性だったんだろうなあと思わさせる。
それを寄って撮る一坪くん。


「田代さん、てっちゃんとヒロシさんを撮ってる時、なんだか涙が出そうになりました。」
と一坪くん。
その気持ちわかるわ。

そういう一坪くんが私は好きだ。





自分たちの神社のしめ縄をみんなでつくる。
自分の暮らす土地への愛着、人との結びつきの大元になるんだなあ。
人の土台を育むことでもあると。
こういう行事があることはとても幸せなことだなあと思う。



クボタさんが、午後から石坂さんと一緒に罠をかけに山へ行くというので、
撮影させてもらうことにした。


しめ縄づくりを終えて、帰る時にヒロシさんと少し話す。
小学校の校舎の脇の大きな木など、何本か切った方がいい木があるなあと、
ヒロシさんは言った。

それはぜひ撮影したいので連絡をくださいとお願いした。




そしてかたつむり食堂へ。
昼ごはんを食べる。
窪田さんが来るまで、かたつむりで過ごす。




石坂さんが山から門松用の松を切ってきた。





14:30 クボタさんが罠の用意をしてやって来た。
宮平に仕掛けるそうだ。

私たちはクボタさんの車の後について出発。


日向畑から宮平へ登る道の途中、見晴らしのいいところでしばらくクボタさんの軽トラが止まって何かを見ていた。
後で来たのだが、猪がいたので見ていたそうだ。


集落の少し手前に車を止め、罠を持って山に入っていく。
撮影隊もついていく。


柳屋さんがマイクのブーム、録音の機材があるので大変そうだった。



獣道を踏まないように、罠にあまり近づかないようにと注意しながら撮影をした。


キノコを発見。
しっかり収穫。


獣の足跡がたくさんあった。


田中さんから石坂さんに電話が入った。
ヤマドリとカモを仕留めたと。
そして、さっき見た猪のことを田中さんに伝えると、
一応観にくるとのこと。

撮影隊は、田中さんの猟の方を撮影することにした。
クボタさんと石坂さんと別れ、先ほどイノシシの出たところへ下り田中さんを待った。

田中さんは車を止め、猟犬・ゴン太を出した。




ゴン太は見るからに賢そうだ。





もうイノシシの姿はなかったが、田中さんとゴン太は捜索に降りて行った。
しばらくして戻ってきた。

そしてゴン太はクンクンと鼻を上に向けている。獣の匂いを嗅ぎ取ろうとしているかのようだった。

ゴン太に導かれるように、田中さんが山へ入って行った。
撮影隊もついてゆく。ただし、山の中には入らず、道を登った。
かなり上の方まで登って行った。

結局何も見つからなかった。

こんなふうに、犬と人間が連携して猟をするのを初めて自分の目で見た。
すごい信頼関係があるんだなあと感じた。


仕留めたヤマドリとカモを見せてもらった。
ヤマドリは仕留めるのがとても難しいのだそうだ。


罠をかけ終わったクボタさんと石坂さんが下ってきた。





大きいイノシシだったんだと、田中さんに話すクボタさん。



そしてかたつむり食堂に戻った。





関口さん、イチローさん、ヒロシさん、クボタさん、石坂さんもやってきて賑やかになった。





撮影終了!

宿舎に帰ると、水が出るようになっていた。
お湯も出るようになった。
業者の人が来て直してくれたのだ。
ああ、よかった。

マルカさんの家から、炊飯器など持ちこんでいたものを
宿舎に運び、戸締りをした。

そして4人でさぎり荘へ。温泉と晩ご飯を食べに。

お風呂を出てさあ、ご飯だーと思っていたら、
なんと、お客さんが少ないので、レストランのスタッフを早めに返してしまい、食事がでませんと言われた。

もうどこもやっているお店がないので、仕方なく信州新町のセブンイレブンで買い物をした。

最後の晩餐がコンビニかー、と思っていた私に柳屋さんが
「たまにはいいじゃないですかー」
と言ってくれた。


帰り道、雨が降り出した。
そしてどんどんみぞれっぽくなっていった。

「田代さん、もしかすると、雪になって明日の朝、雪景色が撮れたりして。」
と一坪くん。
「そうだね♪」
ミラクルが起きそうな予感がした。

カップラーメンなど食べながら、最後の晩餐。
それはそれで美味しかった。

今回も充実したいい撮影だったなあ。




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